信長は英会話も中学受験もしなかった①

いきなり、織田信長の話ですが。
というか、司馬遼太郎の話ですが。
「坂の上の雲」に、
織田信長について触れたこんな一文があります。



かれはその生涯における最初のスタートを「寡をもって衆を制する」式の奇襲戦法で切ったくせに、
その後一度も自分のその成功を自己模倣しなかったことである。
桶狭間奇襲は、百に一つの成功例であるということを、たれよりも実施者の信長自身が知っていたところに、
信長という男の偉大さがあった。



この文章を思い出すたびに、私は、
成功体験」というものの恐ろしさを、
強く感じざるを得ないのです。


特に、子供の頃の「成功体験」というものは、本当に厄介なものです。

いや、厄介どころか。

「成功体験」こそが子供をダメにしている、
最悪のものではないか。

そう、思ってしまうのです。




と、いうのも。

今、台北にいる多くの子供達の、
勉強に関する最大の問題点は、
「効率の悪さ」にこそあると思っています。


台北では、幼い頃から、毎日毎日塾通いして、長時間勉強する生徒が多い。

なのに。
なのに、伸びない。

いい合格実績を出しているじゃないか、という指摘はあるかもしれませんが。

正直に言うと、私は常々思っています。

あの勉強量で、この程度か、と。


あれだけ素直で、あれだけ勤勉で、
そして十分に賢明な子供達なのに。

たくさんのものを犠牲にして、
ずっと勉強に専念してきたのに。

この程度なのか、と。



そして、実際。
ことが「入試」であれば、
少子化や帰国子女の恩恵などを受けて、そこそこ成功するのですが。

それ以降の中学高校生活、
あるいはその後の人生において、
相変わらず、「効率悪い努力」を繰り返し続けていると。

こなさなければならないタスクのあまりに多さに、
パンクしてしまう。

そんな話を、しょっちゅう耳にします。




こういう状態に陥っている、
直接的な原因は明らかです。


ほぼ全員が、
勉強のやり方がおかしいから。

ほぼ全員が、
非常に効率の悪いやり方をしているから。



では、何故。

その、「効率の悪いやり方」を、
ほぼ全員がしてしまっているのか?



その答えが「成功体験」だと、私は考えているのです。





彼らの多くは、
「間違った勉強」で、
成功体験を味わってしまったがために。

それも、それをまだまだ幼い時期にやってしまったがために。

どれだけ失敗しても、そこから抜け出すことが出来ない。
「間違った勉強」を改めることが出来ない。

そんな、悲惨な現状があるのだと、私は思っています。

そして、では。

彼らのその「間違った勉強」は、どこでやってしまうのか。



答えは二つ。

「英会話」と「中学受験勉強」です。


しっかりとした定見を持たずに、
この二つを子供にさせた場合。

そこで、偽物の「成功体験」を積ませてしまった場合。


それらは、子供の将来を、破滅へと追いやってしまうのです。









































































この記事へのコメント