どうして「安い塾」を作ったか。その⑥

「塾」をおおざっぱに二種類に分けると、

「多人数」「少人数」となります。

多人数なら学費は安くすみますが、丁寧に教えてもらえない。

少人数なら学費は高くなるが、丁寧に教えてもらえる。

それぞれ一長一短があるので、生徒や家庭の状況や性格に応じて考える、

というのが、一般的な家庭の、塾の取捨選択方法でしょう。



一方で、塾を作る側にしてみると、その取捨選択方法は単純です。

「多人数塾」を作るべきです。

何故なら、その方が圧倒的に儲かるし、経営も安定するから。

少人数制は、学費はいくら高くとも、

講師の数が多めに必要になる分、どうしても人件費は嵩むし、

講師の質も保証できなくなるし、

何より、一人二人の生徒の去就に経営が大きく左右されてしまいます。



ましてや、海外塾に関して言えば、

・「大学生バイト」がほとんど存在しないため、人材がえ難い。

・駐在員には転勤が多く、多くの生徒は2、3年でいなくなる。

といったことから、「多人数」塾が圧倒的に有利です。



しかも。

「塾代を会社が支払う」ケースが多いため、

「多人数で、しかも学費を高く設定する」ことすら、不可能ではありません。



絶対的に、「多人数」塾こそが、開くべき塾なのです。



とはいえ。

そんなことはどこの塾でもわかっていること、

どうしても「競争」が発生しますし、

その中で勝ち残れない塾は出てくる。

そういう塾が、止むを得ず、「隙間産業」の「少人数」塾となります。

しかし当然、

日本においては、そういう「隙間産業」にまで、

資金力のある「勝者」の塾が手を伸ばしてきてしまうため、

「大人数」で勝ち残れない塾は、「少人数」でも敗北し、

結局は消えていくのです。



ただ、幸い、「学費はどれだけ高額でもいい」人が一定数いる海外、

そういう不安的な「少人数」塾であっても、

そのおかげで、生き延びることが出来るケースもままあります。

特に指導者にある程度の「人気」がありさえすれば。

生徒以上に講師の移り変わりも早い世界、

「人気講師」は珍しい存在ですので、そういうことが起こり得るのです。




私も無論、それらのことを考えに考えた結果、

やはり、「多人数」の塾を開くべきだ、と結論づけました。

それは経営が安定するから、という理由もありますが、

同時に、今まで「大手塾」との「競争」に負けてはいなかったこと、

そして何より、「海外では、少人数授業にはほとんど意味がない」、

という信念もあったからです。



と、いうのも。



















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